震災のフクロウ2020年03月11日

震災の日が来る度に、
再確認するエピソードがあります。



当日主人は仙台駅で地震にあい、連絡が取れなくなった。
私たち家族は既に東京に住んでおり、
2~3日何処にいるのかも分からなかった。

心配であったが待つことしか出来ない。

会社の支店は閉鎖しており、街中を彷徨い、
避難所で毛布もなくて凍ってしまうのでは?、、との思いだったようだ。

避難所では青森から出張で来ていた市役所の職員さんと行動を共にし、
当時スマホはまだなく(普及していなかった?)、
その方が持っていたノートパソコンで
宿など開いているところを探し、情報を得て、
過ごしていたようです。


何とか無事である事は分かったのですが、
道路は寸断されて交通機関は壊滅状態の為に帰ってくる術がなく、
大分経ってから新潟まわりの東京行のバスが開通されたのを機に、
戻って来ることが出来ました。



家族での会話

「お父さん無事で良かったね。」

「本当。きっとフクロウに似ているから、運が良かったんだよ。」と子供。


、、、、フクロウ?


確かになんとなく似ている。

そうかフクロウねえ。

そんな事を話していました。



そして数日後に家に戻った日の事です。


「お父さん、おかえり!
 お父さんの事フクロウに似ているねって話していたんだよ。」


、、、。



「はい、お土産」
そして主人が私たちに見せてくれたのが、、、、、、


不思議な出会い



右側の木彫りのフクロウ

六代目 善平作と裏にサインがあります。



「新潟行きのバスでの休憩所でこれを見つけたんだ。
一本の木を丁寧に掘ってあって、すごく惹かれたから買ってきた。」

きっと大変な思い、忘れないでいようとの気持ちもあったと思います。



私たちは余りのグッドタイミングにビックリ!!


そしてこれを家宝にしようと決めました。




それから3年ほどたった近くのフリマでの事。

プラっとのぞいていたら、

不思議な出会い

左側のフクロウを見つけました。

裏には六代目○○作  (達筆すぎて読めない💦)



なんという事でしょう、、、

代々続く木彫りのフクロウさんが手に入るなんて。




「あ、それ100円でどうでしょう?」



え?100円?、、、、

私はこのフクロウの話を伝え、購入しました。




「大事にしますね。」

「よろしくお願いします。」



そうして我が家に二匹のフクロウが玄関に揃い、
見守ってくれています。


震災の出来事を思い出し、
困難な道も乗り越えられると思える出来事です。


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